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【第2888問】
幕末に土佐勤王党の代表として活躍したが、のちに切腹を命ぜられた土佐四天王のひとりは誰か。

ア、吉村寅太郎　　イ、武市瑞山　　ウ、中岡慎太郎　　エ、坂本龍馬

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【第2888問】

＜解答＞　 イ、武市瑞山

＜解説＞　 土佐藩の郷士出身の武市瑞山 （ たけちずいざん ） は遊学していた江戸にて土佐勤皇党を結成し、土佐藩主山内容堂の側近であった吉田東洋暗殺を主導して藩政を一時掌握した。堂々たる体格を持ち、勤勉実直で正義感が強く、私利私欲なく弁舌爽やかであった武市瑞山は他藩の志士からも土佐に武市ありと人望を得ていた。しかし安政の大獄で尊王攘夷派が一掃される風潮になると土佐藩もこれに追随し、前藩主山内容堂が藩の実権を再度握って土佐勤皇党を弾圧した。君臣の義理を重んじる武市は、逃げることなく帰国命令に従って土佐に戻り、投獄された。長い取調べの末ついに切腹を命じられて、まだ誰もがなしえなかったという三文字切で切腹して果てたと伝えられている。
　 残りの選択肢は武市以外に土佐四天王と呼ばれている人物である。吉村寅太郎は天誅組の変で戦死し、中岡慎太郎と坂本龍馬は、薩長同盟を締結させた立役者となったが、近江屋にて暗殺された。（2級）