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【第1796問】
日野にある法界寺について誤っている文章はどれか。

ア、藤原北家にあたる日野家の菩提寺として日野資業が建立した。
イ、本尊の薬師如来には最澄作と伝わる薬師小仏が胎内仏として納められている。
ウ、平安後期には、少なくとも5体の丈六の阿弥陀如来像が存在した。
エ、親鸞聖人は、資業から四代目にあたる日野俊基を父に持ち、法界寺にて誕生している。

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【第1796問】

＜解答＞　エ、親鸞聖人は、資業から四代目にあたる日野俊基を父に持ち、法界寺にて誕生している。

＜解説＞　法界寺は永承6 （ 1051 ） 年、藤原北家にあたる日野家の菩提寺として日野資業 （ すけなり ） が薬師如来を祀る薬師堂を建立したことに始まる。本尊の薬師如来には最澄作と伝わる薬師小仏が胎内仏として納められていることから、安産・授乳・子授等のご利益があり、 「 乳薬師 」 とも呼ばれている。
　 平安後期に入ると阿弥陀堂が建立され、当時の日記等の記録からは現存する１体を含み、少なくとも5体の丈六の阿弥陀如来像が存在したことがわかっている。創建当時は観音堂や五大堂など多くの諸堂が立ち並んでいたが、現在は本堂と阿弥陀堂のみを残すのみとなった。また浄土真宗を開いた親鸞聖人は、資業から四代目にあたる日野有範を父に持ち、法界寺にて誕生していることから、阿弥陀如来像は親鸞聖人が最初に信仰した仏とされている。
　 選択肢の日野俊基 （ ひのとしもと ） は、鎌倉末期に後醍醐天皇の側近として倒幕を画策した人物で、 「 元弘の乱 」 によって捕えられ、鎌倉にて処刑された。（2級）