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【第1129問】
日本絵画の中でとりわけ狩野派の技量に着目したフェノロサは誰と親交があったか。

ア、狩野芳崖　　イ、河鍋暁斎　　ウ、久隅守景　　エ、英一蝶

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【第1129問】

＜解答＞　ア、狩野芳崖　

＜解説＞　フェノロサと狩野芳崖 （ かのうほうがい ） は、明治15 （ 1882 ） 年の第一回内国絵画共進会をきっかけに交流が始まった。芳崖の技量を評価したフェノロサは、空気遠近法や光の取り入れ方、フランスから取り寄せた西洋絵具を日本画に使うことアドバイスするなど、晩年の芳崖の作品に大きな影響を及ぼした。
　河鍋暁斎 （ かわなべきょうさい ） は、近年江戸狩野派の中で再評価が高まっている画家である。その作品は確かな狩野派の技術を土台にして、ユーモアあふるものから、劇画調あり、パロディありと見る者を河鍋ワールドともいうべき独特の世界へいざなってくれる。久隅守景 （ くすみもりかげ ） は狩野探幽の弟子で、探幽四天王と呼ばれた逸材であったが、後年狩野派を離れて加賀に移り住んだとされる。英一蝶 （ はなぶさいっちょう ） も同じく狩野派から外れたが、多くの個性的な作品を残している。探幽以来、狩野派が粉本主義の影響か型にはまった作品に終始した中で、それぞれ狩野派を離れた守景や一蝶が名を挙げたのが興味深い。（2級）