第374問

きょうすけ

2008年12月30日 12:00

【第374問】
歌舞伎が成立したのはいつ頃か。

ア、南北朝時代  イ、室町時代後期  ウ、戦国時代  エ、江戸時代初期

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【第374問】

<解答> エ、江戸時代初期

<解説> 歌舞伎は出雲阿国が慶長8 ( 1603 ) 年に北野天満宮で行った興行が発祥とされる。当時の流行歌に合わせて女性が男装をし、刀を差して踊る姿の斬新さはたちまち大評判となって真似をするものが多数現れた。また程なくして少年俳優が演じる若衆歌舞伎も行われたが、風紀を乱すという判断から幕府によって禁止令が出された。その後は野郎歌舞伎に移行し、成人男性によって行われるという現在の歌舞伎の原点が形成された。よって歌舞伎の成立は江戸時代初期といえる。江戸時代を通じて市川団十郎に代表されるように名優が時代ごとに現れ、総合芸術としての地位を揺ぎないものにした。
  京都は発祥の地であることもあって四条河原などにはたくさんの芝居小屋が建ったが、江戸時代の終わりまでにはほとんどが店をたたみ、明治になって北座と南座が存続していたが、北座は明治25年に四条通の拡張に伴い閉鎖されたため、現在は南座のみが残っている。(3級)

<追記>
歌舞伎は無形文化遺産保護条約に基づく 「 人類の無形文化遺産の代表的な一覧表 」 に掲載されており、2009年9月に予定されている登録で世界無形遺産に指定されることがほぼ確定している。
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