第169問
【第169問】
江戸時代初期、御室に窯を開き、狩野派や土佐派の絵画的手法を取り入れた色絵陶器によって京焼の名を高めたのは誰か。
ア、 長次郎 イ、野々村仁清 ウ、尾形乾山 エ、西村道仁
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【第169問】
< 解答 > イ、
野々村仁清
< 解説 >
野々村仁清は、それまで実用本位であった陶芸の世界を鑑賞、芸術に高めた第一人者といってよい。彼はその鮮やかな色合いを出すためのうわ薬を開発し、陶器の表面を優雅に飾っていった。またろくろの技術も一級品で、陶芸家として日本で初めて自らの作品に 「 仁清 」 という字を入れた。
長次郎は千利休と組んで、わび茶に合った楽茶碗を創作した。
尾形乾山は、鳴滝で窯を開いて陶芸を仁清に学び、兄の尾形光琳との合作でその名を高めた。
西村道仁は釜作りでその名は天下に知られ、織田信長や武野紹鷗などの釜師を務めた。(3級)
<一言> 信長は自らが天下統一の過程において、工芸の世界にも天下一の称号を使わせ、技を競わせている。楽市楽座といい、政治・経済にかんしても超一流の先見性をもっていたようである。まさに天才!
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