第368問

きょうすけ

2008年12月24日 14:11

【第368問】
西国三十三箇所観音霊場めぐりの中興の祖とされる天皇は誰か。

ア、一条天皇  イ、朱雀天皇  ウ、陽成天皇  エ、花山天皇

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【第368問】

<解答> エ、花山天皇

<解説> 花山天皇は冷泉天皇の第一皇子であり、17歳で即位するものの、藤原氏内部の謀略によって19歳で出家させられ退位に追い込まれた。その後、西国三十三箇所観音霊場めぐりを自ら行い、復興させた。2008年は花山天皇没後1000年ということで、三十三箇所札所では、2008年より2010年にかけて順次各寺院ごとに、ご本尊の公開に踏み切った。
  一条天皇は花山天皇即位時の時に皇太子となり、7歳で即位した。外戚として摂政・関白となった藤原道隆が娘定子を皇后にいれ、道隆亡き後、後を継いだ藤原道長が娘彰子を中宮に入れた。それぞれに仕えた清少納言や紫式部らによって平安女流文学が花開いた時代である。朱雀天皇は延喜・天暦の治と称された醍醐天皇と村上天皇の間に即位した天皇である。平将門の乱や藤原純友の乱が起こるなど世情が不安定となっため、早々と退位して仁和寺に入った。陽成天皇は清和天皇の第一皇子であり、9歳で即位するものの暴君としての評判が立ち ( 真相は諸説あり ) 、藤原基経によって退位させたられた。しかし、その後の上皇在位期間65年は歴代一位である。
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