第263問

きょうすけ

2008年09月10日 12:00

【第263問】
天台宗の秘法 「 へちま加持 」 が行われるのはどこか。

ア、 三十三間堂  イ、赤山禅院  ウ、神光院  エ、三千院

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【第263問】

< 解答 >  イ、赤山禅院

< 解説 >  へちま加持は天台の秘法であるので、全国各地で行われている。赤山禅院では毎年中秋の名月に行われ、ヘチマを本堂に供えて比叡山の大阿闍梨による加持祈祷が行われた後、健康を願う参拝者にヘチマ護符が授与される。ヘチマは若い果実は食用に、熟した果実は網目状の繊維をたわしなどに活用されてきた。また茎から採れる水 「ヘチマ水」 は化粧水や喘息の薬として古くから利用され、そのヘチマ水を採るのは中秋の名月の夜が一番よいと言われている。
三十三間堂では1月15日に近い日曜日に、通し矢とともに、柳のお加持が行われ、頭痛に効くとされる。上賀茂神社の北西に位置する神光院は、弘法大師が開いた真言宗の寺院であるが、毎年7月21日と土用の丑に 「 きゅうり加持 」 が行われる。三千院はもともと、加持を行う井戸 「 加持井 」 があったことから 「 梶井宮 」 とも呼ばれていた。(2級)

<一言> 密教の真髄ですね。不思議な世界です。赤山禅院といえば紅葉が素晴らしい。近くの鷺森神社とともに、この秋ぜひどうぞ。
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