第95問

きょうすけ

2008年04月03日 07:00

【第95問】
本願寺の住職顕如上人が、織田信長との長い戦いを思い出し詠んだ歌にちなんで名づけられた京菓子はどれか。

ア、松風 イ、州浜 ウ、法螺貝餅 エ、走井餅

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【第95問】

< 解答 >  ア、松風

< 解説 >  世に言う 「 石山合戦 」 は天下統一を狙う織田信長と、それに抗戦した浄土真宗 ( 一向宗 ) の戦いであった。当時の浄土真宗の教団を率いていた顕如上人は、大阪の石山本願寺に本拠を置き、11年間も織田信長に対抗した。

~わすれては波のおとかとおもうなり枕に近き庭の松風~ 顕如上人

  この松風は、戦いの中で 「 亀屋陸奥 」 の当主が考案したもので、現在西本願寺の御用菓子となっている。
  州浜は、大豆を煎って粉にして水飴や砂糖と混ぜて練ったもので、切り口を州浜の形に細工している。
  法螺貝餅は、その形が悪霊退散の意味を持つ法螺貝に似せてあることから厄除けの菓子とされ、現在は 「 柏屋光貞 」 で節分の1日限定で発売されている。 孝明天皇が、御所火災時の避難先であった聖護院門跡で食された逸話がある。
  走井餅は、走井という名水を使った大津名物の菓子であったが、石清水八幡宮に支店を出したことから八幡名物となった。




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