第2751問
【第2751問】
妙心寺の塔頭寺院である退蔵院の水墨画 「 瓢鮎図 」 の作者は誰か。
ア、明兆 イ、如拙 ウ、周文 エ、雪舟
↓解答はこちら
【第2751問】
<解答> イ、
如拙
<解説> 退蔵院にある 「 瓢鮎図 」は、室町水墨画の先駆者・
如拙 ( じょせつ ) の確証がある数少ない作品の一つであると同時に、日本の初期水墨画の代表作の一つである。つるつるの瓢箪でぬるぬるしたなまず ( 「 鮎 」 は 「 なまず 」 の古字 ) をどのように捕まえるかという、およそ不可能な問いかけを図示したもので、禅の公案を絵画化したものである。紙面の下半に絵があり、上半部には序文に続けて30名の禅僧による答えが書かれている。
水墨画の初期には東福寺の僧であった
明兆 ( みんちょう ) の存在が挙げられ、東福寺に涅槃図を残している。その流れが如拙、
周文 ( しゅうぶん ) 、
雪舟 ( せっしゅう ) へと受け継がれた。ただし雪舟は中央権力とは離れて周防へと移り、大内氏の庇護を受けつつ水墨画を大成した。(3級)
関連記事