第1540問
【第1540問】
東寺の建築物の中で国宝ではないのはどれか。
ア、講堂 イ、金堂 ウ、五重塔 エ、大師堂
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【第1540問】
<解答> ア、
講堂
<解説> 国宝の宝庫である東寺境内の中でもその象徴的な建物が、日本最大の
五重塔である。寛永20 ( 1643 ) 年に徳川家光によって再建され、創建当時から5代目を数える。また慶長8 ( 1603 ) 年、豊臣秀頼によって再建された
金堂も国宝である。礎石に創建当時のものを用いており、場所や規模ともに往時を偲ぶことができる。建物の基本構造は、鎌倉時代の豪快な大仏様の様式で、天井の高い大空間をもつ内部は薬師如来坐像を本尊とし、向かって右に日光菩薩、左に月光菩薩を配する三尊形式をとっている。また南北朝時代に再建された国宝の
大師堂は、かつて空海の住んだ場所とされ、天福元 ( 1233 ) 年に親厳僧正によって弘法大師坐像がまつられると、鎌倉中期以降の大師信仰の中心となった。
選択肢の中で唯一重要文化財に指定されている
講堂は、室町時代の再建である。内部に配置された立体曼荼羅を構成する諸仏は、21体中16体が国宝に指定されている。(3級)
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