第998問

きょうすけ

2010年07月26日 12:00

【第998問】
勧修寺にある水戸光圀公寄進の 「 勧修寺型燈籠 」 はどこに置かれているか。

ア、宸殿前  イ、書院前  ウ、本堂前  エ、氷室池の中島

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【第998問】

<解答> イ、書院前

<解説> 書院前の庭にある燈籠は徳川光圀公寄進と伝え、 「 勧修寺型燈籠 」 と呼ばれており、また 「 雪見燈籠 」 、 「 水戸燈籠 」 とも呼ばれている。また燈籠を覆うように生えている 「 ハイビャクシン 」 は ヒノキ科に属しており、樹齢は750年といわれている。書院は、貞享3 ( 1686 ) 年に後西天皇の旧殿を下賜されたものとされ ( 明正天皇の旧殿とも )、入母屋造、杮葺で、一の間の違棚は 「 勧修寺棚 」 として知られている。障壁画は土佐光起・光成父子の作とされているが、狩野派の作とする説もある。
  入口を入ってすぐの宸殿前には芝生が広がっている。元禄10 ( 1697 ) 年に明正天皇の旧殿を下賜されたものとされ、入母屋造、桟瓦葺で、内部は書院造となっている。本堂前には菩提樹の大木がある。寛文12 ( 1672 ) 年に霊元天皇の仮内侍所を下賜されたもので、元は近衛家の建物であったといわれている。本尊千手観音立像は醍醐天皇の等身像と伝わるが、現存の像は室町時代頃の作である。勧修寺は周囲の山々を借景にした広大な自然美を楽しむ池泉庭園を持ち、中心を占める池は 「 氷室の池 」 と呼ばれ、初夏の時期には蓮や花しょうぶが美しく咲くことで知られている。。平安時代には、1月2日にこちらに張った氷を宮中に献上し、その厚さによって五穀豊穣を占ったと伝わる。氷室池の中島を中心とした自然の木々や水辺はガンやカモ類の飛来も多く、山科区内の定点観測地ともなっている。(2級)

 
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