2008年10月14日
第297問
【第297問】
法堂の天井の雲龍図が 「 鳴き龍 」 で知られるのはどこか。
ア、相国寺 イ、天龍寺 ウ、建仁寺 エ、東福寺
↓解答はこちら
法堂の天井の雲龍図が 「 鳴き龍 」 で知られるのはどこか。
ア、相国寺 イ、天龍寺 ウ、建仁寺 エ、東福寺
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【第297問】
<解答> ア、相国寺
<解説> 相国寺の法堂は慶長10 ( 1605 ) 年、豊臣秀頼の再建で、現存する日本最古の法堂である。本尊の右側のある場所で手をたたくと、狩野光信によって描かれた雲龍図 ( 天井 ) に反響して 「 カラカラ 」 ( 人によって聞こえ方は様々 ) というような音が堂内に広がる。
天龍寺の法堂 ( 選佛堂 ) の雲龍図は、かつては和紙に描かれた鈴木松年画伯のものが掲げられていたが、老朽化したため、平成9年に加山又造画伯によって描かれた。中世~近世ではまず描かれることのなかった五爪の龍であり、見る位置を移動するとそれにあわせて動画のように動くことでも知られている。ちなみに一般的に龍の爪は三つで、五つの爪をもつ龍は中国の皇帝のみ使う ( つまり描く ) ことが許されていたという。建仁寺の雲龍図も平成14年、小泉淳作画伯によるもので、双龍という珍しい形である。通常絵師は最後に龍の眼を描くことが多いが、小泉氏は自らが龍のスケール感を体得するために、あえて最初に眼を描いたというエピソードが残る。こちらも五爪の龍である。東福寺の法堂 ( 本堂と仏殿も兼ねる ) には堂本印象画伯の雲龍図が掲げられている。(3級)
<一言> 他にも妙心寺の狩野探幽は 「 八方睨みの龍 」 として知られていますし、探幽といえば大徳寺、泉涌寺、蓮華寺にも雲龍図を描いていますね。南禅寺は今尾景年画伯ということも押さえておきましょう。
<解答> ア、相国寺
<解説> 相国寺の法堂は慶長10 ( 1605 ) 年、豊臣秀頼の再建で、現存する日本最古の法堂である。本尊の右側のある場所で手をたたくと、狩野光信によって描かれた雲龍図 ( 天井 ) に反響して 「 カラカラ 」 ( 人によって聞こえ方は様々 ) というような音が堂内に広がる。
天龍寺の法堂 ( 選佛堂 ) の雲龍図は、かつては和紙に描かれた鈴木松年画伯のものが掲げられていたが、老朽化したため、平成9年に加山又造画伯によって描かれた。中世~近世ではまず描かれることのなかった五爪の龍であり、見る位置を移動するとそれにあわせて動画のように動くことでも知られている。ちなみに一般的に龍の爪は三つで、五つの爪をもつ龍は中国の皇帝のみ使う ( つまり描く ) ことが許されていたという。建仁寺の雲龍図も平成14年、小泉淳作画伯によるもので、双龍という珍しい形である。通常絵師は最後に龍の眼を描くことが多いが、小泉氏は自らが龍のスケール感を体得するために、あえて最初に眼を描いたというエピソードが残る。こちらも五爪の龍である。東福寺の法堂 ( 本堂と仏殿も兼ねる ) には堂本印象画伯の雲龍図が掲げられている。(3級)
<一言> 他にも妙心寺の狩野探幽は 「 八方睨みの龍 」 として知られていますし、探幽といえば大徳寺、泉涌寺、蓮華寺にも雲龍図を描いていますね。南禅寺は今尾景年画伯ということも押さえておきましょう。
Posted by きょうすけ at 12:00│Comments(0)
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