2016年08月29日
第3220問
【第3220問】
国宝の絵巻物である 『 北野天神縁起絵巻 』 の作者は一般的に誰かと言われているか。
ア、鳥羽僧正覚猷 イ、藤原隆信 ウ、藤原信実 エ、藤原隆能
↓解答はこちら
国宝の絵巻物である 『 北野天神縁起絵巻 』 の作者は一般的に誰かと言われているか。
ア、鳥羽僧正覚猷 イ、藤原隆信 ウ、藤原信実 エ、藤原隆能
↓解答はこちら
【第3220問】
<解答> ウ、藤原信実
<解説> 『 北野天神縁起絵巻 』 は、年代・作者については諸説があるが、一般的には承久年間 ( 1219 ~ 22 ) 以降の作で、藤原信実 ( ふじわらののぶざね ) 筆と伝えられている。内容は全8巻で、菅原道真の幼少期から立身出世をし、讒言によって大宰府に左遷され、怨霊となって災いをもたらすまでの話が6巻、残りの2巻には地獄・餓鬼など 「 六道 」 の世界が描かれている。縁起の絵巻としては最古とされ、50cmを越える幅の広い画面を有効に使って描かれており、画面の中央を雷神が乗った黒い雲で断ち切って左右に逃げ惑う公家を描くなど、その構図の斬新さや人物の躍動感溢れる描写に見られる芸術性は極めて高い。
鳥羽僧正覚猷 ( とばそうじょうかくゆう ) は 『 鳥獣人物戯画 』 の作者の候補者とされており、藤原隆信 ( ふじわらのたかのぶ ) は 『 伝源頼朝像 』 などの神護寺三像の作者と目されており、藤原隆能 ( ふじわらのたかよし ) は平安末期に成立した 『 源氏物語絵巻 』 の作者と考えられている。(2級)
<解答> ウ、藤原信実
<解説> 『 北野天神縁起絵巻 』 は、年代・作者については諸説があるが、一般的には承久年間 ( 1219 ~ 22 ) 以降の作で、藤原信実 ( ふじわらののぶざね ) 筆と伝えられている。内容は全8巻で、菅原道真の幼少期から立身出世をし、讒言によって大宰府に左遷され、怨霊となって災いをもたらすまでの話が6巻、残りの2巻には地獄・餓鬼など 「 六道 」 の世界が描かれている。縁起の絵巻としては最古とされ、50cmを越える幅の広い画面を有効に使って描かれており、画面の中央を雷神が乗った黒い雲で断ち切って左右に逃げ惑う公家を描くなど、その構図の斬新さや人物の躍動感溢れる描写に見られる芸術性は極めて高い。
鳥羽僧正覚猷 ( とばそうじょうかくゆう ) は 『 鳥獣人物戯画 』 の作者の候補者とされており、藤原隆信 ( ふじわらのたかのぶ ) は 『 伝源頼朝像 』 などの神護寺三像の作者と目されており、藤原隆能 ( ふじわらのたかよし ) は平安末期に成立した 『 源氏物語絵巻 』 の作者と考えられている。(2級)
Posted by きょうすけ at 23:59│Comments(0)
│建築・庭園・美術