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【第3091問】
薩摩藩内で起こった寺田屋騒動で亡くなった薩摩藩士はだれか。

ア、田中新兵衛　　イ、有馬新七　　ウ、桐野利秋　　エ、西郷従道

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【第3091問】

＜解答＞　 イ、有馬新七

＜解説＞　 伏見は伏見と大阪間を結ぶ三十石舟と、伏見と二条を結ぶ高瀬舟の乗り換え地であったため、多くの船宿があった。寺田屋はそんな伏見の船宿の一つで、薩摩藩の定宿ともなっていた。文久2 （ 1862 ） 年、薩摩藩急進派の有馬新七 （ ありましんしち ） 以下35名が関白九条尚忠と京都所司代の殺害を計画して集結していたところに、同じく薩摩藩士が鎮圧に来て両者乱闘となり、有馬以下9名が死亡したのが、寺田屋騒動という事件である。また寺田屋では慶応2 （ 1866 ） 年に、定宿としていた坂本龍馬も伏見奉行所の捕方に襲われたが、お龍の機転もあってからくも難を逃れた。
　 田中新兵衛 （ たなかしんべえ ） は 「 猿ヶ辻の変 」 の首謀者との容疑がかかり、捕縛されたが真相を明らかにしないまま隙を見て自害した。桐野利秋 （ きりのとしあき ） は西郷隆盛のもとで薩摩藩の軍事を担当したが、西南戦争で敗れ城山にて戦死した。西郷従道 （ さいごうつぐみち ） は寺田屋騒動に居合わせたが、2階にいたため乱闘には巻き込まれず、明治政府では陸軍を率いて日露戦争などでも活躍した。（2級）