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2016年04月16日

第3085問

【第3085問】
神護寺の多宝塔に祀られた五大虚空蔵菩薩は誰によって制作されたと考えられるか。

ア、真雅  イ、智泉  ウ、真済  エ、道昌

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【第3085問】

<解答>  ウ、真済

<解説>  神護寺の多宝塔に祀られた五大虚空蔵菩薩は、初期の例でありながら、その美しさ、完成度、保存状態とも最良のものといえる。空海の弟子であり、神護寺を任された真済 ( しんぜい ) によって承和年間 ( 834 ~ 848 ) に造立されたと推定され、各像は内刳りのない一材から彫り出され、表面は面部など一部に乾漆を盛り上げて形が整えられている。その上に施された彩色は各像によって全て違うが、造立当初のものではなく、昌泰2 ( 899 ) 年に補彩されたとされる。一体のみ見てもその造形美は際立っているが、五体横一列に並んだ様はまさに壮麗の一言につきる。
  その他の選択肢も全て空海の弟子である。真雅 ( しんが ) は空海の弟で、真済と同様に十大弟子の一人。清和天皇の御持僧として、朝廷でも重く用いられた。智泉 ( ちせん ) も空海の弟子で、早くから空海について中国の唐へも渡っている。道昌 ( どうしょう ) も空海の弟子で秦氏出身であり、法輪寺や広隆寺などの再興に大きな足跡を残した。(2級)

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Posted by きょうすけ at 23:59│Comments(0)建築・庭園・美術
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