目指せ！京都力アップ

【第3062問】
天台三門跡寺院である青蓮院の本尊はどれか。

ア、釈迦如来　　イ、阿弥陀如来　　イ、薬師如来　　エ、熾盛光如来

↓解答はこちら

【第3062問】

＜解答＞　 エ、熾盛光如来

＜解説＞　 天台三門跡寺院の青蓮院は、最澄が建てた住坊の一つ 「 青蓮坊 」 から始まり、円仁、安恵などの住居となった由緒ある寺院である。本尊である熾盛光如来 （ しじょうこうにょらい ） を祀って行われる修法を 「 熾盛光法 」 といい、円仁が鎮護国家を祈願して嘉祥3 （ 850 ） 年に初めて厳修した。天台宗で最も重要な修法の一つとされ、天変地異や疫病退散をはじめ、国家安泰と国民繁栄を願って祈願を繰り返してきた。平安から鎌倉時代にかけて、宮中から勅命を受けて折々に祈願する役割を担い、現在でも毎年元旦の 「 修正会 」 と10月の 「 秋期大法要 」 に熾盛光法を執り行っている。
　 その他の選択肢を本尊とする寺院は多い。国宝の本尊を持つ寺院に絞って挙げると、国宝の釈迦如来を本尊とするのは清凉寺であり、国宝の阿弥陀如来を本尊とするのは平等院、法界寺、三千院であり、国宝の薬師如来を本尊とするのは神護寺、醍醐寺である。（3級）