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【第93問】
天台宗の顕真が法然上人を招いて大原談義を行った寺院はどこか。

ア、宝泉院　イ、来迎院　ウ、実光院　エ、勝林院

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【第93問】

＜ 解答 ＞　　エ、勝林院

＜ 解説 ＞　　大原の里の中心寺院といえば三千院であるが、その周囲にも見所の多い寺院が並ぶ。 一番奥まった所にあるのが宝泉院で、天然記念物指定の五葉の松と血天井で知られる。
　 実光院は不断桜と庭園が美しい寺院で、紅葉の時期は宝泉院とともにライトアップを行い、夜の拝観もおこなっている。
　 来迎院は、勝林院とともに天台声明 （ しょうみょう ） の中心となった寺院で、現在でもその伝統は引きつがれている。
　 勝林院は別名 「 問答寺 」 とも呼ばており、比叡山を降りて浄土宗を開いた法然上人が比叡山の天台宗の顕真に呼ばれていわゆる大原談義 （ 大原問答 ） を行ったところである。 顕真の質問にすべてよどみなく明快に答えたという。 その際、師匠の法然上人の身を心配してついてきたのが、もと源氏の武士で出家した熊谷次郎直実であった。 法衣の懐に 「 なた 」 を忍ばせていたのを法然に見抜かれて、必要ないと諭されたため、捨てたという 「 なた捨て藪 」 の跡も近くに残っている。