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2015年07月27日

第2822問

【第2822問】
次の仏師の中で、円派を生み出していった人物といえばだれか。

ア、定朝  イ、覚助  ウ、長勢  エ、院助

↓解答はこちら

【第2822問】

<解答>  ウ、長勢

<解説>  後世に伝わる慶派、院派、円派といった仏師集団は、すべて定朝から始まっている。定朝の名の初見は、寛仁4 ( 1020 ) 年2月に藤原道長の発願で、法成寺の九体阿弥陀像を康尚の指導のもとに造った時とされる。現存する作品としては、天喜元 ( 1053 ) 年に完成した平等院鳳凰堂の阿弥陀如来像が確実とされ、定朝晩年の円熟した境地を示す最高傑作と評価されており、 「 定朝様式 」 と呼ばれて後世の手本となった。さらに定朝は従来の一木造から、部分ごとに数材の木を寄せて像身を組み立てる 「 寄木造 」 の完成者としても知られ、以後の仏師の分業制の確立し、仏所を設けて、大仏師、小仏師などの専門集団の組織を整えました。
  定朝以後は仏師の世襲および流派が徐々に定まり、子の覚助が七条仏所を率いて、さらに頼助が慶派の流れを作り、院助が院派の流れを作った。また定朝の高弟であったとされる長勢は、三条仏所を開き円派の祖となっていった。(3級)

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Posted by きょうすけ at 23:59│Comments(0)建築・庭園・美術
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