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【第2628問】
後鳥羽院の女御であった松虫、鈴虫ゆかりの寺院はどこか。

ア、圓光寺　　イ、安楽寺　　ウ、同聚院　　エ、麟祥院

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【第2628問】

＜解答＞　 イ、安楽寺

＜解説＞　 安楽寺は山号を住蓮山、寺号を安楽寺といい、法然上人の高弟であった住蓮・安楽ゆかりの寺院である。住蓮と安楽は説法が素晴らしいことで評判を呼んでおり、後鳥羽院の女御であった鈴虫と松虫も後鳥羽院の留守中に説法を聞きにやってきた。すると住蓮と安楽の説法に感化された鈴虫と松虫は、その場で出家を願い出てしまう。当初はその願いを押しとどめるべく説得を行った住蓮と安楽も、あまりの二人の真摯な願いについに出家を許したのであった。これに激怒したのが後鳥羽院である。後鳥羽院は怒りのあまり住蓮と安楽に死罪を申しつけ、師匠であった法然上人や同じく高弟の親鸞聖人を島流しにした。後の世に言う 「 承元の法難 」 である。
　 紅葉の隠れた名所である圓光寺には村山たか女の墓があり、東福寺の塔頭である同聚院 （ どうじゅいん ） にはモルガンお雪の墓があり、妙心寺の塔頭寺院である麟祥院 （ りんしょういん ） には春日局の墓がある。（2級）