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【第2343問】
次の桜の中で最も樹齢が長い桜と言えばどれか。

ア、大石桜　　イ、なりひら桜　　ウ、斎王桜　　エ、不二桜

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【第2343問】

＜解答＞　 イ、なりひら桜

＜解説＞　「 ならひら寺 」 という名で親しまれる十輪寺には、在原業平が隠棲したことから、業平が塩焼きを行った塩釜の旧跡と宝篋印塔などが残されている。本年 （ 平成26 （ 2014 ） 年 ） のJR東海の 「 そうだ 京都、行こう 」 で宣伝されたのが、高廊下、茶室、御殿の三方に囲まれた ｢ 三方普感 （ さんぽうふかん ） の庭 」 に咲く通称 「 なりひら桜 」 である。樹齢が推定200年の大木の枝垂れ桜であり、現在十輪寺には宣伝効果もあって、例年以上に多くの観光客が訪れている。
　 東寺の 「 不二桜 （ ふじざくら ） 」 は、三重県鈴鹿市の鵜飼農園から平成18 （ 2006 ） 年2月26日に移植された。樹齢120年を数える高さ13メートル、枝張り10メートルという大木で、盛岡の旧家から秋田県を経て鵜飼農園で育てられていたものである。こちらも平成23 （ 2011 ） 年の春にJR東海の 「 そうだ 京都、行こう 」 で宣伝され、一躍脚光を浴びた。大石内蔵助が祀られた大石神社の 「 大石桜 」 は樹齢が80年と推定され、遅咲きである上賀茂神社の 「 斎王桜 」 の樹齢は150年弱とされる。（2級）

※在原業平の代表歌の一つ 『 古今和歌集 』 より　｢ 世の中に 絶えて桜の なかりせば　春の心は のどけからまし ｣