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2013年07月27日

第2095問

【第2095問】
松尾大社の庭園と建築について正しい文章はどれか。
ア、重要文化財の本殿は、応永4 ( 1397 ) 年の建築で、流造と呼ばれている。
イ、本殿に続く釣殿、中門、回廊の建物は江戸後期の建築とされる。
ウ、庭園は重森三玲最初の作品で、上古の庭、曲水の庭、蓬莱の庭という三つ庭からなる。
エ、庭園の中で、曲水の庭では御手洗川の清水が流れ、大きな亀をかたどった築山が見事である。

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【第2095問】

<解答> エ、庭園の中で、曲水の庭では御手洗川の清水が流れ、大きな亀をかたどった築山が見事である

<解説> 重要文化財の本殿は応永4 ( 1397 ) 年の建築で、天文11 ( 1542 ) 年に大修理が行われており、両流造 ( りょうながれづくり ) と称される珍しい形式である。流造とは正面前方の屋根が長く延びた神社建築の形式であるが、両流造とは後方にも屋根を延ばした形式で、別名 「 松尾造 」 とも称されている。本殿に続く釣殿 ( つりどの ) 、中門 ( ちゅうもん ) 、回廊の建物は江戸初期の建築と伝えられ、中門には優美な唐破風や、彫刻や金具による華麗な装飾が施されている。また皇室や武家からも厚い崇敬を集めたため、皇室の菊紋や徳川家の葵紋などの意匠がみられる。入口の楼門も同じく江戸初期の建築で、周囲の金網には古くからの信仰によって願いが書かれた祈願杓子がさされている。
  庭園は、重森三玲の最後の作となった昭和の庭園で 「 松風苑 」 と呼ばれ、上古の庭、曲水の庭、蓬莱の庭という三つ庭からなる。庭園内には徳島県吉野川産の青石が200余個も用いられており、重森三玲が丸一年の歳月をかけて作庭し、昭和50年に完成した。中でも曲水の庭では御手洗川の清水が流れ、優雅な風景を作り出しており、大きな亀をかたどった築山が見事である。(2級)

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