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【第2068問】
伏見の宝塔寺について誤っている文章はどれか。

ア、平安時代に藤原基経が建立した極楽寺が起こりである。
イ、真言宗であったが日蓮宗に改宗し、日親没後はその墓所として宝塔寺と改称した。
ウ、本堂は慶長13 （ 1608 ） 年の建築で、京都の日蓮宗本堂では最古の遺構である。
エ、多宝塔は永享10 （ 1438 ） 年の建立で、京都市の多宝塔では最古である。

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【第2068問】

＜解答＞　イ、真言宗であったが日蓮宗に改宗し、日親没後はその墓所として宝塔寺と改称した。

＜解説＞　平安時代に藤原基経が建立した極楽寺が起こりである。真言宗であったが、延慶年間 （ 1308 ～ 1311 ） に住職であった良桂 （ りょうけい ） が日像に帰依して日蓮宗に改宗し、日像没後はその墓所として宝塔寺と改称し、現在に至っている。本堂は慶長13 （ 1608 ） 年の建築で、京都の日蓮宗本堂では最古の遺構として知られ、多宝塔は永享10 （ 1438 ） 年の建立で、京都市の多宝塔では最古のものである。また近年、仁王門の天井に約250個の牡丹の花やつぼみが描かれていたことが発見され、建立当初の鮮やかな姿を再現している。門前は、現在も入り組んだ街並みが広がっており、寺院の防御の役割をはたしていたことを今に伝えている。
　 選択肢で間違いであった日親は、本阿弥清信の帰依を受けて本法寺を開いた人物であり、獄中の拷問に耐えて 「 鍋かむり日親 」 として知られた日蓮宗の名僧である。（3級）