京つう

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2013年04月16日

第1994問

【第1994問】
明治に入って出された 「 廃刀令 」 によって最も打撃を受けた工芸品はどれか。

ア、京象嵌  イ、京指物  ウ、京印章  エ、京表具

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【第1994問】

<解答> ア、京象嵌 

<解説> 京象嵌とは、金銀で模様をかたどり地金に嵌めこんで漆で焼き上げ伝統工芸品で、アクセサリーから花瓶のような大きなものまで用途が広い。技術はシルクロードを経て日本に伝わり、江戸時代には刀剣の鍔 ( つば ) にこぞってきらびやかに施し、大いに流行した。しかし 「 廃刀令 」 が出ると、刀自体がなくなったことから大きな打撃を受けることとなった。
 他の選択肢の工芸品は 「 廃刀令 」 によって大きな打撃を受けたとはいえない。京指物は箪笥、棚、机、椅子、下駄、茶道具などに見られる工芸品で、金釘を一本も使わずに木版の組み合わせやホゾに差し込んだりして精巧に仕上げられる。京印章は聖徳太子の時代に大陸から入ってきたが、一般庶民に広まったのは江戸時代になってからである。印材は鋳造品、木材、象牙、黒牛など様々で、小さな面に逆文字で字画の多い文字を彫るのは熟練の技が必要である。京表具は経巻を仕立てることに始まり、室町時代以降に流行した書画を仕立てることが主流となった。(3級)

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Posted by きょうすけ at 10:00│Comments(0)芸術・文化
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