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【第1946問】
北野天満宮のご祭神である菅原道真公の祖先にあたるのはどれか。

ア、土師氏　　イ、賀茂氏　　ウ、高麗氏　　エ、秦氏

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【第1946問】

＜解答＞　ア、土師氏

＜解説＞　土師氏 （　はじし ） は天孫降臨で出てくる天穂日命 （ あめのほひのみこと ） の末裔で、古代より古墳の造営に関わり、埴輪を造って殉死を回避した功績もあって垂仁天皇から土師氏という姓を賜り、有力豪族としての地位を確立した。平安京遷都にあたっては、桓武天皇からも認められ、子孫は大江氏、菅原氏、秋篠氏に分かれていった。
　 賀茂氏は京都の名門豪族で、上賀茂神社や下鴨神社を創建して水を支配し、一族からは陰陽師の賀茂忠行や 「 方丈記 」 を著した鴨長明を輩出した。高麗氏 （ こまし ） は高句麗より渡来した一族で、京都の南部に拠点を置き、高麗寺を創建した。秦氏は渡来系一族の中では最も有力で、聖徳太子の時代にはそのブレーンとして主に財政面で重きをなした。聖徳太子から賜った仏像を本尊にした広隆寺や一族の祖神を祀る松尾大社、さらには伏見稲荷大社も創建した。末裔としては戦国時代に活躍した薩摩島津家や四国の長宗我部家など、他にも全国に広がっていると推定される。（2級）