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【第1657問】
2012年春に拡張した境内から小野篁ゆかりと推定される井戸が見つかった寺院はどこか。

ア、大善寺　　イ、千本閻魔堂　　ウ、六道珍皇寺　　エ、福生寺

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【第1657問】

＜解答＞　ウ、六道珍皇寺

＜解説＞　六道珍皇寺は 「 六道まいり 」 （ 8月7日 ～ 10日） の信仰を集める寺院である。平安・鎌倉時代は東寺に属したが、室町前期に臨済宗に改められ、現在は臨済宗建仁寺派に属している。京都三無常の一つ、鳥辺野 （ とりべの ） の入口に位置し、平安時代に嵯峨天皇に仕えた貴族小野篁 （ おののたかむら ） は、こちらに残る 「 冥土通いの井戸 」 からあの世へ向かい、閻魔大王に仕えたと伝えられている。今年に入って六道珍皇寺は隣接した土地を買い取り、調査をしていると偶然古井戸が発見され、これを小野篁があの世から帰ってきた 「 黄泉がえりの井戸 」 として整備し、特別公開時期に披露されることとなった。
　大善寺 （ だいぜんじ ） は別名 「 六地蔵 」 と呼ばれ、小野篁が刻んだ六体の地蔵菩薩のうちの一体を祀っている。六道珍皇寺と同じく 「 六道まいり 」 が行われる千本閻魔堂は小野篁が開基である。化野の入口にあたる福生寺は、小野篁があの世から戻ってくる井戸があったが、明治初めに廃寺となって井戸も失われた。（２級）