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【第1581問】
菅原道真の菅原家で信仰されていた仏はどれか。

ア、毘沙門天　　イ、弁才天　　ウ、大黒天　　エ、吉祥天

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【第1581問】

＜解答＞　エ、吉祥天

＜解説＞　菅原道真の祖父である菅原清公 （ きよきみ ） は、遣唐使の命を受けて唐へ渡航したが、途中で暴風に遭遇した。しかしこの時、船上にて吉祥天の御加護を得て無事に入唐し、任務を終えて帰国したと伝わる。清公はこのことに感謝し、自邸内にお堂を建てて吉祥天の尊像を祀り、以後厚く信仰ことから 「 吉祥院 」 の地名の起源となった。
　その後、菅原道真が亡くなって31年目に当たる承平4 （ 934 ） 年、道真が誕生したとされる吉祥院の地に朱雀天皇の勅命によって吉祥院天満宮が創建された。現在境内には道真のへその緒を埋めたと伝えられる 「 胞衣 （ えな ） 塚 」 をはじめ、幼少の頃に習字に使用したという 「 硯の水 」 や、参朝の時に顔を写したと伝える 「 鑑 （ かがみ ） の井 」 などが残されている。
　 毘沙門天を信仰していた人物といえば、戦国大名の上杉謙信が挙げられる。また弁才天は、琵琶を得意とした貴族である西園寺家が信仰していた。大黒天は豊臣秀吉が信仰していたが、秀吉の場合は毘沙門天と弁才天が合わさった三面大黒天であることが特徴である。（2級）