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【第1176問】
光雲寺の聖観音像は誰の念持仏であるか。

ア、空海　　イ、足利尊氏　　ウ、後水尾天皇　　エ、東福門院

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【第1176問】

＜解答＞　エ、東福門院

＜解説＞　光雲寺はかつて摂津の国にあったが、南禅寺の英中禅師に深く帰依した東福門院の援助によって現在の場所に再興された。重厚な仏殿は創建当時のもので、中には釈迦如来像が祀られている。また長年秘仏とされてきた聖観音像は東福門院の念持仏とされ、現在2011年 「 冬の旅 」 にて公開中である。
　空海の念持仏といえば、東寺の御影堂に祀られている不動明王が挙げられる。高野山に旅立つ空海を蓮花門で見送った伝説を持つ。足利尊氏の念持仏は、等持院の霊光殿にある地蔵菩薩立像である。後水尾天皇の念持仏といえば戒光寺の釈迦如来である。江戸初期、後水尾天皇が皇太子だった頃、次の天皇位をめぐって争いで暗殺されかけた時に、身代わりとなって助けたことから厚い崇敬を受けた。さらに庶民からも“身代わりのお釈迦さま”と呼ばれ、悪事や首から上の病気の身代わりになってくれるとして信仰を集めてきた。（2級）