目指せ！京都力アップ

【第994問】
今年の夏の旅で公開されている瑞春院の久昌庵 （ 茶室 ） のモデルはどれか。

ア、表千家・不審菴　　イ、裏千家・今日庵　　ウ、武者小路千家・官休庵　　エ、藪内家・燕庵

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【第994問】

＜解答＞　ア、表千家・不審菴

＜解説＞　京都御所の北側に位置する相国寺山内の塔頭瑞春院は、足利義満が相国寺第4世住職となる太清宗渭 ( たいせいそうい ) を迎えるため、その禅室として雲頂院を創設したことに始まる。亀泉集證 （ きせんしゅうしょう ） 、鈴木松年、水上勉など文人墨客ゆかりの寺院であることでも知られている。こちらの茶室である久昌庵 （ きゅうしょうあん ） は、数寄屋建築の名工諸富厚士氏の建築で、表千家の不審庵を模して造られた。濡額の書は千宗左 （ 而妙斎・じみょうさい ） の直筆である。
　 また名高い水琴窟は、370年前に小堀遠州の影響で配下の同心が伏見屋敷の庭に造った洞水門 （ 水琴窟 ） の手法を取り入れて創作したもので、その音色は聴く人の心を幽玄の世界に誘う。（2級）

＜補足＞
西陣くらしの美術館・冨田屋には、武者小路千家・官休庵の九代家元である千宗守によって 「 楽寿 」 と命名された茶室がある。