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【第906問】
天王山の斜面の一角にある寺院はどれか。

ア、善法律寺　　イ、山崎聖天 　ウ、妙喜庵　　エ、西遊寺

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【第906問】

＜解答＞　イ、山崎聖天

＜解説＞　天王山の斜面の一角にあるのは山崎聖天である。平安中期に宇多天皇によって開かれ、江戸初期に木食上人によって再興された真言宗系の単立寺院で寺号は観音寺という。上人は、鎮守に勝尾寺で供養されていた歓喜天を祀ったため現在の呼び名となった。
　 善法律寺は奈良唐招提寺を総本山する律宗に属する。鎌倉時代の正嘉年間 （ 1257 ～ 59 ） に石清水八幡宮社務善法寺宮清が奈良東大寺実相上人に帰依し、私宅を寺に改めたことが起こりで、室町時代には、善法寺通清の娘紀良子が足利三代将軍義満を生んだことから将軍家との関係は深く、良子が紅葉の樹を寄進したことから 「 紅葉寺 」 とも称される。妙喜庵は聖一国師によって室町中期に開創された臨済宗東福寺派の寺院で、千利休が創ったとされる国宝の茶室 「 待庵 」 があることで知られている。西遊寺は天王山とは淀川を挟んで反対側の麓に立つ。（2級）