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【第820問】
人形寺である宝鏡寺は何と呼ばれている。

ア、百々御所　　イ、入江御所　　ウ、谷御所　　エ、御室御所

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【第820問】

＜解答＞　ア、百々御所

＜解説＞　宝鏡寺の東側にはかつて小川 （ こがわ ） が流れており、百々橋 （ どどばし ） をいう橋が架かっていた。この橋は応仁の乱の激戦地となった場所としても記録に残る。このため門跡尼院であった宝鏡寺は百々御所 （ どどごしょ ） と呼ばれていた。
　 入江御所は三時知恩寺 （ さんじちおんじ ） の別称である。南北朝時代の北朝であった崇光天皇の御所 「 入江殿 」 が寺院に改められたことから名がついた。谷御所は霊鑑寺 （ れいがんじ ） の別称である。こちらも後水尾天皇が皇女を開基として創建したもので門跡似院として歴史をもつ。境内は椿の名所として知られ、後水尾天皇遺愛の日光椿が名高い。御室御所は仁和寺の別称である。こちらは仁和4（888）年に宇多天皇によって創建された寺院で、天皇が出家をして入られた最初の寺院であった。僧侶が入る 「 室 」 という字に尊敬の意を表す 「 御 」 をつけて御室と呼ばれ、このあたりの地名ともなった。（3級）