2009年11月12日
第692問
【第692問】
平等院の国宝ではないのはどれか。
ア、観音堂 イ、金銅鳳凰 ウ、雲中供養菩薩 エ、梵鐘
↓解答はこちら
平等院の国宝ではないのはどれか。
ア、観音堂 イ、金銅鳳凰 ウ、雲中供養菩薩 エ、梵鐘
↓解答はこちら
【第692問】
<解答> ア、観音堂
<解説> 平等院の建築といえば鳳凰堂が国宝として知られているが、観音堂も楠木正成の兵火を免れて残った貴重な鎌倉時代の建築物であり、重要文化財に指定されている。
鳳凰堂の屋根の上にいる一対の金銅鳳凰は、制作年代は鳳凰堂建立と同時期とされる。金堂で鋳造をした頭部、羽、脚部と銅版製の風切羽 ( かざきりばね ) と尾羽 ( おばね ) を鋲 ( びょう ) で留めて組み立てており、この時代に仏像以外の金属製の作品としては極めて珍しい。雲中供養菩薩は鳳凰堂の長押 ( なげし ) 上にかかっており、その大半が阿弥陀如来と同時期の作と認められる。楽器を奏でる菩薩、舞う菩薩など52体全てが国宝指定である。本尊阿弥陀如来坐像を造った定朝とその弟子による分担制作であり、定朝みずからの手による作品もあると考えられている。梵鐘は、その形の優美さから、 「 銘の神護寺 」 、 「 音の三井寺 」 とともに 「 姿の平等院 」 として、 「 天下の三名鐘 」 として称えられてきた。全身に龍と鳳凰を交互に配した唐草文、天人の舞う文様などが施されている。この手法は朝鮮に見られるもので、その影響を色濃く受けている。(2級)
<解答> ア、観音堂
<解説> 平等院の建築といえば鳳凰堂が国宝として知られているが、観音堂も楠木正成の兵火を免れて残った貴重な鎌倉時代の建築物であり、重要文化財に指定されている。
鳳凰堂の屋根の上にいる一対の金銅鳳凰は、制作年代は鳳凰堂建立と同時期とされる。金堂で鋳造をした頭部、羽、脚部と銅版製の風切羽 ( かざきりばね ) と尾羽 ( おばね ) を鋲 ( びょう ) で留めて組み立てており、この時代に仏像以外の金属製の作品としては極めて珍しい。雲中供養菩薩は鳳凰堂の長押 ( なげし ) 上にかかっており、その大半が阿弥陀如来と同時期の作と認められる。楽器を奏でる菩薩、舞う菩薩など52体全てが国宝指定である。本尊阿弥陀如来坐像を造った定朝とその弟子による分担制作であり、定朝みずからの手による作品もあると考えられている。梵鐘は、その形の優美さから、 「 銘の神護寺 」 、 「 音の三井寺 」 とともに 「 姿の平等院 」 として、 「 天下の三名鐘 」 として称えられてきた。全身に龍と鳳凰を交互に配した唐草文、天人の舞う文様などが施されている。この手法は朝鮮に見られるもので、その影響を色濃く受けている。(2級)
Posted by きょうすけ at 23:59│Comments(0)
│神社・寺院