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2009年06月04日

第530問

【第530問】
末法思想を背景にして造立された仏像でないのはどれか。

ア、清凉寺・阿弥陀如来 イ、法界寺・阿弥陀如来 
ウ、平等院・阿弥陀如来 エ、即成院・阿弥陀如来

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【第530問】

<解答> ア、清凉寺・阿弥陀如来

<解説> 清凉寺は、源氏物語の主人公である光源氏のモデルとされる源融の別荘 「 棲霞観 ( せいかかん ) 」 を寺院に改めたもので、源融が発願していた阿弥陀如来が祀られた。その阿弥陀如来が造立された際には、源融が自分に似せて作らせたという逸話から、 「 光源氏写し顔 」 と称されている。両脇侍が特殊な印を結び、後の浄土思想から量産された阿弥陀如来ではなく、密教思想に基づいた阿弥陀三尊の作例として貴重さ存在である。
  日野家の菩提寺である法界寺阿弥陀如来は、平安後期の大仏師定朝の様式を踏襲しており、周囲には10体の飛天も描かれている。藤原頼通が建立した平等院阿弥陀如来は、定朝の作とわかる貴重な作品で、雲中供養菩薩や二重の天蓋に守られて圧倒的な存在感を放っている。那須与一ゆかりの寺院として知られる即成院阿弥陀如来は、二十五菩薩を従えた来迎の形式をとっており、来迎図が数多く制作された中で、彫刻で表現されて現存する国内唯一の例である。(2級) 

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Posted by きょうすけ at 20:28│Comments(0)建築・庭園・美術
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