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2009年05月16日

第511問

【第511問】
「 売茶翁 」 と呼ばれ、お茶の普及に努めた人物は誰か。

ア、栄西禅師  イ、明恵上人  ウ、高遊外  エ、小川可進

↓解答はこちら

【第511問】

<解答> ウ、高遊外

<解説> 高遊外は黄檗宗の僧で、61歳で通仙亭という喫茶ができる簡素な席をこしらえ、煎茶を出しながら売茶の業を始めた。同時に禅の道や人としていかに生きるかなどの問答にも答えたと伝わる。同年代に生きた伊藤若冲とも親交があり、若冲が描いた売茶翁像も残っている。
  栄西禅師は中国の宗に留学した時に喫茶の風習に触れ、その効用を実感したため茶種を持ち帰って広めた。また茶の薬効から栽培適地、製法までを細かく記した 「 喫茶養生記 」 も著している。栄西禅師は栂ノ尾にて華厳宗の再興を図っていた明恵上人と親交が深く、明恵上人に茶種を譲ったため、栂ノ尾は茶の生産地としても知られるようになった。ちなみに室町時代に大流行した 「 闘茶 」 は栂ノ尾産の茶を 「 本茶 」 とし、それ以外の生産地の茶を 「 非茶 」 として、それを見分けることが争われたという。小川可進は江戸末期に現れて、高遊外が広めた煎茶に合理的な手順などを定めた小川流を創始した。現在は家元は6代目で、可進の号であった 「 後楽 」 を襲名している。

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Posted by きょうすけ at 09:40│Comments(0)芸術・文化
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