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2009年04月25日

第490問

【第490問】
夏に雪見がしたいといった逸話を持つ天皇はだれか

ア、宇多天皇  イ、醍醐天皇  ウ、村上天皇  エ、白河天皇

↓解答はこちら

【第490問】

<解答> ア、宇多天皇

<解説> 宇多天皇は菅原道真を登用して藤原氏に対抗し、 「 寛平の治 」 と呼ばれる政治を行なった。その力を示すエピソードが今回の設問である。ある夏の暑い日に思わず、 「 雪見がしたいものだ 」 と語った天皇に対して、側近の者が気を利かせて、山に白い絹をかけて雪に見立て涼しさを演出した。そのことからその山は 「 絹かけ山 」 と呼ばれ、いつしか 「 衣笠山 ( きぬがさやま ) 」 と呼ばれるようになった。現在、その山の麓を走る道は、 「 きぬかけの道 」 と呼ばれている。
  醍醐天皇は宇多天皇の後を継いで、 「 延喜の治 」 と呼ばれる政治を行なった。しかし菅原道真を大宰府に左遷し、その後道真の怨霊に苦しめられたという。村上天皇は 「 天暦の治 」 を行い、政治を安定させた。一方で平将門・藤原純友が承平・天慶の乱を起こすなど、貴族社会の根幹を揺るがす事件も起こっている。その後、摂関政治が藤原道長の代でピークを向かえ、入れ替わるように権力を持ったのが白河天皇であった。今までのように藤原氏に権力を掌握させないためにも、自由な立場である上皇となって院政政治を行なった。白河天皇は、 「 天下三如意 」 という言葉を残している。すなわち権力の絶頂を極めた自分であっても意のままにならないことが三つある。それは鴨川の水、サイコロの目、比叡山の山法師であった。これは鴨川の氾濫のすごさと比叡山の勢力の大きさを示すとともに、当時の白河天皇の巨大な権勢を物語るものとして伝えられている。(3級)

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Posted by きょうすけ at 10:28│Comments(0)自然・観光
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